誕生する瞬間
今、遠ざかるネバーランドというミュージカル作品の振付助手をさせて頂いている。
振付助手の仕事がどこからどこまで何をする仕事なのか、明確な定義がわからないけど
作品が産み出される瞬間をサポートしています。
何かが産み出される時、まだ声にならない声を拾ってみるところから始まる。
何をしようとしているのか、聞く。
本当に何を言ってるのかわからないくらい、繊細で感覚的なこともある。
この間、赤ちゃんが産まれる瞬間のビデオを見せて頂いた。
その産まれた赤ちゃんがお腹にいる時からとっても楽しみで無事に産まれること、会えることを本当に楽しみにしていました。
そして、出産されたその方の幸せな姿が自分のことのように嬉しくお話を聞かせて頂けることが楽しみでした。
とても可愛いお子さん、沢山抱っこさせてもらったけどもう1人でどんどん歩いていきます。そんな子が産まれる瞬間のビデオ。
見ていたら感動して涙が止まらなくなり、同時にこの感覚知ってるような…
産んだことないのにね
これはなんだろう?とどこか引っかかってたら、昨日の遠ざかるネバーランドの稽古場で1日過ごし濃密な稽古場からふっと解放されて帰る時に、これだと思った。
脚本の一文の中にある沢山のメッセージを一つ一つ汲み取り繋ぎ合わせてどんどん大きくなり作品としてお客様の前に出て行く過程をずっと一緒に見ている。
小さな始まりから大きくなっていく。
産みの苦しみという瞬間にも沢山立ち会った。良い作品になればそれで良い。
何が正解なのか?
きっと形となり外の世界へ広がっていく時ってすごく素敵な瞬間なんだと思う。
産まれるまでにどれだけのものが注がれたのか感じずにはいられない。
だから涙が出るんだと思う。
感動するんだと思う。
スムーズにいくこともあればいかないときもある。それでも良いから産み出されることがあって、歩き出すんだなと。
ここに繋がるのかーーと(自分の中でね)
とても良い経験となりました♪
無事の開幕、そして作品が立ち上がってお客様のもとへ歩いていきますように!
クリエイティブチームとしての経験に感謝の気持ちでいっぱいです。
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